2011年4月23日土曜日

言葉を交わして

 昨日、加入させていただきました、NPO法人の
理事の方々と、私のお知り合いの方をご紹介致しました。
 私のお仕事には、直接に関係の無い分野の
お話を、皆さまで言葉を交わしておられる横で
人生のこの僅かな時間、昨日迄面識の無い方々が
楽しそうにお話しをなさっている様子を拝見して
不思議に思いました。

 総理大臣であれ、スターであれ、電車で乗り合わせた
人であれ、言葉を交わすことができる人は、一体
何人くらい、自分の人生にいるのかしら?と思いました。

 折りしも、今日から、『阪急電車/片道15分の奇跡』
という映画が上映されます。
 そして、この映画の事を教えてくださいましたのは
商工会議所の新年名刺交換会で、お話をさせて
いただきました方で、西宮の情報基地の「西宮流」を
主宰されておられる方でした。
 その日、帰宅後、夕方のニュースでインタビューを
受けておられたので、びっくりしました。
 早速、本を購入して読みました。
(原作:有川 浩「阪急電車」/幻冬舎文庫)

 そして、昨日、みなさまとお別れをして帰宅の途中
自宅の近くで、見ず知らずの、おばあちゃまから
急に声を掛けられました。
 「スマートな服着てるね。私も若い頃はそんな服を
着てたんよ。もう90回ってるから似合えへんわぁ。
急に話しかけてごめんよ。一人暮らしやから…。
歩いて来るアンタ見たら、話したくなったんよ。」
とのお話を伺いながら、近くの掛かり付けの医院へ
向かわれるとのお話なので、私も歩調を合わせて
歩きました。
 力の要る医院の扉を、引き開けてお招きしますと
「ありがとう。」と仰ってくださり、お別れしました。

 突然のお声掛けに戸惑いながら、昼間の面談で
感じた、不思議な気持ちに、笑みが零れました。

 「良いじゃない。人間なんだもの。笑顔でお話しして
お互いがほんのりできるのであれば。」

 昼間にご紹介をさせていただいた、みなさまから
お礼のお言葉を頂戴しました。
何もしていないのに、でも喜んでいただけて良かった。

 そして、帰路に出会った、90歳のおばあちゃまの
人生で出会った一人に私を加えて貰えて良かった。
 ”おばあちゃま、またどこかで逢いましょうね”