先日、神戸市役所の近くの
花壇で、楽しいオブジェを
発見しました。
テーマは
『ブレーメンの音楽隊』 です。
花壇の、春のお花が咲く中に
小さなお家がありました。
そばには、ブレーメンの音楽隊の
主人公たち。
春休みの小さなお子さんたちが
目を丸くして大喜びするような
可愛らしい動物たちの
オブジェでした。
グリム童話の『 ブレーメンの音楽隊』 のお話は、娘たちへ、絵本で良く読み聞かせたものでした。
※ 年をとって、働けないロバ、狩りができない犬、ネズミを捕獲できない猫、鳴いて朝を
告げることができなくなったニワトリ、の4匹が、飼い主から虐待されて、ブレーメンにある
音楽隊へ入ろうと、ブレーメンの街を目指してみんなで旅をします。
途中の空き家で、ご馳走を食べている泥棒達と遭遇して、4匹が力を合わせて、泥棒達を
撃退します。その後、ブレーメンをあきらめて、その空き家でみんなで楽しく音楽を奏でて
暮らしました。。。という心休まる物語です。
「良かったね。 お母さん!」 と、幼い子供たちは心穏やかにして、絵本を閉じたものでした。
さて、このお話、実は、少し悲しいです。
年をとると、今までご主人様のために頑張って働いて来ても、虐待されて追い出されるとは。
高齢化社会の現代に生きている、還暦の私にとりましても、考えさせられる内容です。
一人で寂しい思いをして生きるよりも、同じ思いの人と集まって、余生を楽しく暮らす。
現代に通じるテーマに思います。
私自身もそうですが、年をとると、出来なくなったり、出来ていたことが辛くなったりします。
その気持ちが分かる自分であるからこそ、私の年齢でも出来ることを頑張ろうと思います。
お花に囲まれた、小さな 『ブレーメンの音楽隊』 のオブジェは、絵本の世界と現実の世界と
いろんな思いを、私の心に淡く描いてくれました。