9月21日は敬老の日でした。
65歳以上の人口が、総人口の 27.7% になったそうです。
自身もいつの間にか高齢者世代になりました。
昔は、還暦や喜寿などのお祝い、また、お歳暮やお中元など、親しい方への
日頃の感謝を込めての品物を贈る風習が、普通にありました。
いつの頃からか、先様へ、品物より金券でお好みの品を買って戴くことも
普通になりました。
返礼品もカタログで選ぶことが、普通になりました。
「金券なんて!」「カタログなんて!」と語気を荒げて反対意見を
交わした時代を経ての、社会の移り変わりに、どこかに「心」を置き忘れて
しまったような、個人の意識が、大きく変化してしまったことを寂しく思います。
昔は、各百貨店の名前が入ったトラックで荷物が届きました。
今は、宅配便を装っての怪しい事件や、心当たりの無い荷物が海外から届く事件も
あります。荷物の受け取りにも注意が必要な、何とも物騒な世の中になりました。
その昔、父(故人)の仕事仲間の方が米国で
起業されたとのことで、独身時代に父の鞄持ちで
サンフランシスコに連れて行って貰いました。
ご家族で、休日にはシスコの街を車で案内して
くださいました。
その後、その方から創立拾周年の記念の時計を
贈り物に戴いたようで、父は大切にしていました。
父の遺品の置き時計は、まだ私のドレッサーの上で
私の人生の時間を刻んでくれています。
「断捨離」や「生前整理」の必要性が
話題になる世の中になりました。
お世話になっている、人生の先輩の皆さまに、日頃の感謝の気持ちに代えて
私如きの浅薄者が贈り物をさせて戴くことは、とても難しいと悟りました。
この度の感染症の社会状況の中、考えるには十分な時間を神様から頂戴しました。
「自分らしく在ろう」という結論に至り、ある講師の方から勿体ないような
サポートのお申し出を頂戴しました。ありがたいGIFTに感謝です。
社会が感染症に対する注意を強め、高齢者には外出へのハードルが高くなりました。
残された時間を大切にして、お世話になっております皆さまへ、「心」に残して
戴けるような、楽しい贈り物をさせて戴けると良いな・・・。
お彼岸に、近くの夙川公園を歩いていると、「柿」の実が目に留りました。
「柿」が好物だった両親は、贈り物で頂いた「柿」に、目を細めていた
笑顔を思い出し、古き良き時代を懐かしく思いました。
2020年は特別な、「春」と「夏」になりました。
高齢者には何よりの、食欲の「秋」を楽しみましょう!!